メガネで手軽に視力矯正
近視はもちろん、遠視や乱視を矯正する時に誰もがまず考えるのはメガネを作ることでしょう。
近視の場合、水晶体が厚い状態のままなので網膜上に焦点を合わせるためには凹レンズのメガネを掛けることになります。「メガネをかけてカメラをぶらさげている東洋人を見かけたら日本人」と決めつけられるほどメガネ人口の多い日本人ですがコンタクトレンズのような面倒なケアも必要ないですし、目に強い異物感を感じることもないので小さなお子さんやお年寄りでも簡単に掛けられるなどとても取り扱いが楽で手軽に視力が矯正できるのがメガネのメリットです。
さらに最近ではメガネの機能も進化し、フレームやレンズもとても軽くて薄くなり丈夫で壊れにくくなっています。デザイン的にもおしゃれなものが増え、視力の良し悪しにかかわらずファッションアイテムのひとつとしてメガネをかける若者もいます。
メガネのデメリット
手軽に視力が矯正できるメガネですが、日常生活やスポーツなどで妨げとなることは避けられません。格闘技をはじめ、サッカーやバスケットなどの球技では危険とみなされ、メガネをかけたままではプレーができないこともあります。スポーツ選手には近視はハンディとなり、時には選手生命まで絶たれかねないとても重大な問題となります。
地震や火災などが就寝時に起こったときなどメガネがすぐに見つからず危険な目に遭ったり、交通事故でメガネのレンズの破片が刺さったりなどというケースもよくある話です。
メガネは数百年という古い歴史がありますが、温度差による曇りや雨粒などによる視界不良はいまだに解決できない問題として残されています。以前、レンズにワイパーがついたメガネをかけた人がアップになったCMが話題となったことがありました。ジョークCMのひとつですが、メガネを使用している人にとっては笑うに笑えない切実な問題です。あのCMから数十年経過していますが、メガネを使用している人には誰もが抱えている悩みにもかかわらずいまだに解決できないでメガネのデメリットのひとつとして今に残されています。
車の運転をするときは常に回りの動きに注意する必要があります。通常の人は裸眼で左右180〜200度くらいの視野がありますが、フレームのあるメガネを掛けると通常の2/3、120度くらいに視野が狭くなり、普通であれば自然に視野に入るものがメガネを掛けると認識できない場合があります。そのため、メガネを掛けて車を運転するときは顔を横に振ってまわりの状況を確認させる必要があり、そのため、前方への注意が散漫になり、危険が伴うこととなります。
メガネをかけているとさらに近視が進むこともあります。度が進行すればレンズを交換しなければならず、その分お金もかかります。度の合わないメガネをかけていると頭痛や眼精疲労、肩こりなどを引き起こすこともあります。左右の視力が著しく異なる「不同視」の場合、左右のレンズの厚みがかり違うため左右で見える映像の大きさや距離感が異なります。すると脳の機能が混乱し、眼精疲労や頭痛などの原因となります。
女性の場合、メガネをかけていると老けて見られたり、堅い印象を持たれるという外見的なことを気にする方も多くいらっしゃいます。
メガネはとても手軽で便利そうですが、このようにデメリットが多いことがわかります。