ウェーブフロントアナライザーという最先端の検査機器で細かな凹凸を光が眼をどのように通過するかを波面に置き換えて表現し、角膜全体のカーブだけでなく、角膜表面のの僅かな凹凸や屈折力の変化を把握し、これまでは解析不能だった細かな高次収差(歪み)を解析し、不正乱視までも矯正できるようになりました。
この解析データを基にエキシマレーザー装置にダウンロードし、照射プログラムを変えてゆきます。
このことにより、個人々々のデータにあわせてレーザー照射を変えるオーダーメイドの治療ができるようになりました。
これまでの測定法では瞳孔の中心3ミリ以下を測定範囲としていました。しかし夜間、暗くなると瞳孔が大きくなり測定範囲を超えてしまうことにより、日中はクリアに見えていたものが夜間見づらく感じるという症状を訴える人がいらっしゃいました。
ウェーブフロントでは、瞳孔より大きなシート状の光で測定するため従来より広い範囲の測定が可能となりました。
測定の仕方はシート状のレーザー光を瞳孔より入れ、その反帰光を波面として測定します。
正常な眼の場合は歪みのない平らな波面となります。しかし近視や乱視といった屈折異常がある場合はまっすぐでない歪みのある波面となって返ってきます。
このように瞳孔全体の広い範囲でこの波面を解析し、これまで計測ができなかった角膜の微小な凹凸もウェーブフロントでは解析可能となり、不正乱視も矯正することができるようになりました。
ウェーブフロントレーシックでは夜間にも光がにじむなど、ハロ・グレアが軽減でき、クリアな見え方が期待できます。
夜間の運転や見え方の質を重視する仕事に従事している方に向いています。
これまで視力は1.0に矯正されたものの、夜間や暗所での見えにくさを訴えがありましたが、ウェーブフロントレーシックではこの見えにくさを少なくし、見え方の質を大幅に改善することに成功しています。
しかし、一般的なレーシックに比べ、レーザーで切除する量が多くなるため、角膜が薄い人は治療ができません。
また、ウェーブフロントレーシックは高度な技術うえ、検査が煩雑で、特殊な機器が必要のため、従来のレーシックより手間と費用がかかります。